赤字病院の割合、4年ぶり7割下回る―公私連調査(医療介護CBニュース)

 全国公私病院連盟(公私連)はこのほど、2009年病院運営実態分析調査の結果を公表した。6月の総費用と総収益の差額が赤字だった病院の割合は68.8%で、4年ぶりに70%を下回った。開設者別に見ると、自治体病院、その他公的病院、私的病院のいずれも改善していた。公私連の担当者は、「08年4月の診療報酬改定で急性期や小児科を手厚くしたのが、1年たって効力を発揮したのではないか」との見方を示している。

【「総損益差額から見た赤字病院の割合」詳細】


 同調査は、公私連が日本病院会と協力して、公私連に加盟している団体に所属する病院と、日本病院会に加入している病院を対象に実施。例年6月の数値を集計している。09年調査では、3372病院に調査票を送付し、1162病院から回答を得た。開設者別の内訳は、自治体病院584、その他公的病院255、私的病院323だった。

 調査結果によると、赤字病院の割合は68.8%で、前年より7.4ポイント減った。開設者別に見ると、自治体病院は91.4%で、4年連続で90%を上回ったものの、前年より1.9ポイント改善した。その他公的病院は47.5%(前年比15.9ポイント減、以下同)、私的病院は44.9%(9.6ポイント減)だった。

■1病院当たり患者数、入院・外来とも増加
 平均在院日数は、前年より1.25日増の21.87日で、2年連続で増加した。自治体病院が19.44日(0.19日増)、その他公的病院が20.49日(2.03日増)、私的病院が31.43日(2.48日増)だった。

 1病院当たり入院患者数は、19人増の6664人で、4年ぶりに増加した。私的病院が6154人で262人減ったが、自治体病院が81人増の6154人、その他公的病院が242人増の8476人だった。
 また、1病院当たり外来患者数は、410人増の1万946人で、6年ぶりに増加した。自治体病院が529人増の1万442人、その他公的病院が437人増の1万5065人、私的病院が262人増の8606人だった。

 一方、医師1人1日当たり診療収入は、入院が5000円増の23万2000円、外来が6000円増の10万9000円で、入院・外来共に増加した。
 これを診療科別に見ると、入院は循環器外科(心臓・血管外科)が42万円で最も多く、以下は整形外科34万8000円、脳神経外科34万2000円、リハビリ科31万7000円、循環器内科31万4000円の順。一方、外来は泌尿器科26万9000円、内科15万4000円、肛門外科15万2000円、消化器内科14万4000円、眼科13万7000円の順だった。


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