<大相撲初場所>暴力団組長、土俵下で観戦 排除対策の中(毎日新聞)

 日本相撲協会と警視庁が連携し、両国国技館(東京都墨田区)からの暴力団員排除に取り組む中、警視庁組織犯罪対策3課は初場所(10〜24日)中に土俵下の溜席(たまりせき)の「維持員席」で暴力団組長が観戦しているのを確認した。組長は相撲案内所員に促され一般席に移ったという。観戦を確認したのはこの1件だけだったが、暴力団関係者から「本当に観戦できないのか」という問い合わせが相次いでおり、警視庁は引き続き監視を強化する方針だ。【酒井祥宏、川崎桂吾】

 観戦が確認されたのは住吉会系暴力団組長。初場所9日目の18日に、向こう正面花道脇の維持員席にジャージー姿で座っていた。

 協会は昨年10月の規約改正で暴力団関係者が維持員席で観戦することを禁じたため、相撲案内所員が退席を促したところ、升席に移動した。

 協会によると、国技館の場合、原則として一括で390万円以上を寄付した法人や個人、後援団体などを維持員として承認。溜席の中でも土俵に近い300席を6年間無料で割り当てている。席の利用は原則として維持員に限られており、チケットは販売されていない。

 暴力団関係者が維持員席での観戦にこだわる理由について、捜査幹部は「相撲中継は刑務所でも見ることができる。土俵に近い維持員席はテレビに映りやすく、自分の姿を見せて服役中の組員を勇気づける狙いがあるのでは」と分析する。

 警視庁は初場所中、捜査員延べ約150人を国技館に派遣。会場出入り口で目を光らせたほか、中入り後は維持員席を重点的に監視した。

 協会からは「以前に比べて暴力団員風の人の観戦が減った」との声が寄せられたといい、捜査幹部は「協会と連携した対策が功を奏した」と話す。

 ただ、維持員席になぜ組長が座っていたのかは未解明だ。

 組対3課は、維持員が組長側に維持員証や整理券を融通した可能性もあるとみて情報収集を進める。また、一般席での観戦も禁止できるかを協会と協議することも検討している。

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